バイバイ 姉ちゃん!

 

こんにちは。


まだ父も母も実家で元気に暮らしていた頃、私は何かにつけ実家に帰省して甘えていた。

玄関入ると独特なその家の匂いや、両親の気配や夕飯の支度の美味しそうな香り、気持ちを抑えきれず「ただいま〜」と元気に玄関の戸を開けて、まず最初にトイレに入る。

両親の顔を最初に見るのではなくトイレに行く、我慢していたわけじゃなくて私の決まり事のような感じ。

で、元気そうな両親の顔を見てホッと一息つく。 

私にはもう2度と出来ない実家での思い出。 涙が出るほど切ない気持ちなんだけれど・・・・・それも自分が歳を取ったってことなんだな。



今、娘が仕事で別に暮らし始めて数ヶ月しか経っていない、それでもこうして私の元を訪れてくれる(まぁ自分の部屋を片付けしにくる名目では来るのだけれど)。

実家の両親がどんな気持ちで私を迎えてくれていたのか、今頃になってわかった気がする。

親ってなんて温かい存在だったのだろう。

子供が束の間でも帰ってくるのを指折り数えて、何を食べさせてあげよう あれも話そうこれもしたい、子供にしてみたらちっぽけな事だと思うのよ。

だけど私にとって、これほど楽しみになってたなんて想像つかなかった。


大学も自宅から通ってバイトしながら、勉強や好きなことに明け暮れて自由に暮らしていたのにね。

その頃は私もずっと結婚するまで、今の家で暮らしてくれるとばかり思っていた。

それが突然だったから私の中で空っぽ状態で、夫も介護帰省でいつ帰ってくるのかさえわからないし、心の隙間を埋めるのにどうしたらいいのか。



でもまぁ私にはチヒロもいるし、仕事も毎日行って仲間にも会って話して紛らわすことができている。 

たまに娘が帰ってきてくれるって事に感謝だね。 

私がもっと歳を食って足腰立たず頭も少々モヤがかかり、冷凍庫に生ゴミが入り出したら一緒に暮らしてくれるだろうか?!

結婚もしてない娘に過度な期待はいけないね💦

また元気で帰ってきてくれますように。



それまで私も頑張ろうっと。










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